ヘアマニキュアもダメージはある!?

2021-02-10

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今日はヘアマニキュアについて。

 

普段カラーをするときヘアマニキュアで染められている方がいらっしゃると思います。

 

ジアミンアレルギーや頭皮が敏感で荒れてしまう、髪を傷ませたくないなど理由はさまざまだと思います。

 

頭皮が荒れやすい方は根本を浮かしてアルカリカラーで染めるという方法もあり、僕自身も荒れやすいので、そのやり方で染めてもらっていますが、ジアミンアレルギーの方は万が一頭皮にカラー剤が着くリスクもあるのでマニキュアで染めた方が安心だと思います。

 

問題は髪を傷ませたくないという方。

はたして本当に傷まないのでしょうか?

 

マニキュアは酸性染毛料・酸性カラーなどと呼ばれ主に髪の表面に色が付きます。

 

普通のカラーのようにアルカリを使っていなかったり、過酸化水素水によるブリーチ作用がないため内部を破壊することはなく髪への負担は少ないです。

 

その分黒髪を明るくする効果はありません。

 

表面をコーティングするように色がつくのでまったくダメージがないと勘違いしている方がいますが普通のアルカリカラーほどダメージはないもののマニキュアも多少はダメージはあります。

 

その原因がマニキュアに含まれるベンジルアルコール』という成分です。

 

このベンジルアルコールはマニキュアの染料が髪の毛に定着するように、髪の少し内側の方まで染料を浸透させる為に配合されています。

 

ですがデメリットもあります。

 

ベンジルアルコールは髪のキューティクルの表面にある『18-MEA』を破壊してしまいます。

 

この『18-MEA(18メチルエイコサン酸)』は毛穴から出てくる皮脂を毛先まで伝わせ、髪の艶や手触りを良くしてくれる働きがあります。

 

なのでこの18-MEAを失ってしまうと髪は艶や手触りが悪くなってしまい、絡まったり、引っかかったりする状態になってしまいます。

 

マニキュアをした直後はコーティングされていて手触りがよくなっていますが、日が経ちコーティングがはがれてくると、18-MEAが失われているためゴワついてきます。

ということでマニキュアは全く傷まないということはありません。

 

もちろんカラーやパーマでも18-MEAは破壊されてしまいますが、、、

 

最近はカラー剤も良くなってきましたし、髪質によってダメージの少ないようにコントロールもできますので頭皮が荒れてしまう方以外は基本的には普通のカラーをおすすめしています!

 

 

投稿者 増山